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①よくある質問
①いつから補聴器を着けるの?
耳鼻科で勤務しているとよく「補聴器は必要ですか?」と患者さんに聞かれることがあります。しかし、補聴器を使っても良いかもしれないような検査結果だったとしても「あなたには補聴器が必要です」とはお伝えする事はありません。なぜなら補聴器が必要かどうかの前に、難聴に対する治療の有無を医師に判断してもらう必要があるからです。また、
①難聴の程度(診断)
②治療の有無
については、医師にしか判断できない事柄なので、治る可能性のある難聴なのに治療をせずに補聴器を使うといったことは本末転倒です。
さて、少し流れを変えてこんな方のお話があります。
Aさんのお話し
『補聴器はいらないと言われたけど、きこえにくくて不便がある』
内容としては、病院を受診し「自分では聞こえにくくて不便を感じていたから補聴器が必要かどうかを尋ねると、医師から補聴器はまだ必要ないとの説明をされた。」との事です。
そして、このようなケースは実は少なくないのが現状でありとても大きな分かれ道になります。
選択肢① ☛それでも補聴器を試してみる
選択肢② ☛不便を感じつつもそのまま生活する
パッと見て⓵が良いのか⓶が良いのか判断しにくいかもしれませんが、補聴器を販売する側としては⓵をお勧めします。
理由としては、「きこえにくくて不便を感じている場合には、補聴器が有効な可能性も十分にある」からです。医師の説明で納得する場合もあれば、不便を感じながら生活を続けるという方もいらっしゃいます。前者であればまだ良いのですが、後者の場合は「もっと早く補聴器を使っていれば良かった」と感じるケースもあります。
実際に、ジャパントラック2018という補聴器に関わるアンケートでは、補聴器を使用されてる方のおよそ半数が「もっと早く補聴器を使っていればよかった」と回答しています。そしてその中の7割の方が「より良い社会生活を送れたのではないか」という理由でした。
今、補聴器を使おうかと悩んでいる方がいらっしゃいましたらお気軽に最寄りの補聴器販売店へご相談ください!
②補聴器は買ったら終わり?
補聴器は、買ったら終わりではなく購入後もメンテナンスや再調整を行う事が必要になります。メンテナンスに関しては、車でいう所の「定期点検」のようなものになります。毎日使用するものなので知らないうちに汚れていたり、湿気の影響が出ていたりします。この汚れや湿気などを綺麗にするため補聴器を購入した店舗でメンテナンスを受ける事をおすすめします。
中には、通うのが面倒くさいという方もいらっしゃいますが、そのような場合は補聴器の不具合が生じてから、お店へ足を運んでも良いかもしれませんね(^^)/
そして、補聴器の販売価格には「補聴器の本体代金」の他にも上記で説明した「メンテナンスに関わる費用」や「保証代」などが含まれています。
補聴器を購入する際には、長くお付き合いのできそうなお店、そしてスタッフを見つけることも大切です(´・ω・`)