【片耳?両耳?】
補聴器を使う耳

どうも!!!
長洲ヒアリングのみやたです!!!

 
 「補聴器を着ける耳」についての疑問をお持ちの方は、この記事を最後までお読みいただき、自分自身にあてはめて考えることをおすすめします♪

  • 【目次】

①人間の耳は、2つある

 補聴器をどちらの耳に使うかを考える前に、人間の耳について考えてみましょう。
 
 人間の耳は、左右に1つずつあります。耳以外にも、目や鼻の穴、そして腕や足といった部位は2つずつ身体にあります。ではなぜ、2つずつあるのか考えてみましょう。
 
目は、遠近感がわかり獲物を捕まえるため
鼻は、どちらかの穴が詰まっても、生きるのに必要な呼吸をするため
腕は、捕まったり持ったりしやすくするため
足は、二足歩行で移動するため
 
 上記のように、これらの部位には「なぜ2つずつあるのか」という理由が存在します。
 
 しかし、「聞こえ」については、「補聴器を片耳に着ければすぐに聞こえるようになる」といったイメージを持たれている方が少なくありません。
 
 テレビや雑誌など、様々なメディアで「難聴」や「補聴器」について取り上げられてきているので、少しずつですが認知度が上がってきていると感じますので、ここで人間の耳が2つある理由について簡単に書いていきます。
  
 
 

②耳が2つある理由

 人間の耳が2つあることで、得られる効果がいくつかあり、それらは両耳聴効果と呼ばれたりします。両耳聴効果には、どこからの音か把握する音源を定位する効果や、周囲が騒がしい中で聴きたい音を聞く効果などがあります。
 
 音源を把握するためには、左右の耳に届いた音の時間差や大きさなどを分析します。例えば、右側で音が鳴っている場合は、右耳に音が届いた後、続いて左耳に届きます。この僅かな時間差などを頼りに、音源を把握します。
 
 さらに、周囲が騒がしいにもかかわらず、自分の名前が聞こえたり、相手の声をしっかりと聞き取ることができるなど、聴きたい音と雑音を区別することができます。カクテルパーティ効果という言葉は、皆さん聞いたことがあると思います。
 
 
 また、両耳聴効果には、片耳で聴く時よりも大きく聞こえる「加算効果」というものがあります。片目で見た時と両目で見た時、よりはっきり見えるのは両目で見た時のように、耳も両耳で聴く事で、よりはっきり聞こえるといったイメージになります。ぜひ、テレビやラジオを聴くときに、片耳を指で塞ぎながら聞いてみてください!

③補聴器は片耳か、両耳か

 では、最後に今回の本題「補聴器は片耳か、両耳か」に入っていきます。
 
 「補聴器を片耳に使うのか、はたまた両耳に使うのか」の決め方については、聴力や生活環境、予算などいくつかの考慮する要素があります。例えば、左右の聴力に大きな差がある場合では、聴力の悪い方の耳に着けた補聴器が、かえって聴き取りにくくしているというケースや、補聴器の効果が全く無いケースでは、片耳だけに使うか「クロス補聴器」といった別の種類の補聴器を使うことになります。
 
クロス補聴器の詳細はこちら⇒「様々な聴力に対応する補聴器」
 
 また、両耳に補聴器を使用してみて、その効果を実感してみることもお勧めします。基本的には、両耳に使う事を推奨されていますが、予算の都合や「家の中でしか使わない」という方、また、ご本人様のご希望などもお聞きしながら、片耳・両耳のどちらかを決めていきます。
 
 長洲ヒアリングでは、補聴器の貸出は基本的に両耳となり、お客様自身で片耳使用、両耳使用を使い分けていただいたうえで、その効果を感じております。試聴貸出料金は、どちらも同じ金額となりますので、ぜひ両耳で補聴器を使ってみてその効果を実感してみてください!
 
最後までお読みいただきありがとうございました!

2023/4/1