【あれ?音が出ない?困った!】
補聴器の故障について

どうも!!!
長洲ヒアリングのみやたです!!!

 
 今回は、補聴器の調子が悪くなるケースを紹介していきます。どんな機械にも故障はつきものですが、補聴器に限っては「メンテナンスを行う事で、調子が良くなった」なんてケースも実はあります。夏や冬など季節によっても、故障の原因が異なりますので、最後までお読みいただき、また別の機会に読み返していただければ幸いです。
 

  • 【目次】

①故障かな?と思うタイミング

 初めて補聴器を使い始める方から、「どんな時に故障と判断するのか」といった内容の質問をいただくことがあります。これは、初めから音の感じがおかしいなと感じるケースや、補聴器の音の感じがいつもと違うことで調子が悪いと感じるケースがあります。
 
 前者の、初めから音の感じがおかしいなと感じるケースでは、「音の歪み」が生じていたり、「左右で同じような聴力、同じような調整なのに、極端にどちらかの補聴器の音が弱い」といった時に気づくことが多いです。音がとぎれとぎれになっているなど、明らかな故障が生じている場合は気づきやすいと言えます。
 
 後者の、補聴器の音の感じがいつもと違い調子が悪いと感じるケースでは、今まで聞こえていた音が聞こえなくなった、ピーピーという音が鳴り続けている、今までと異なった聞こえ方など、これまでの経験と比較して判断します。
 
 上記のような補聴器を使っていく中で気づく故障の他に、水没や衝撃などの故障するきっかけがある場合もあります。例えば、補聴器を着けた状態でお風呂に入ったり、補聴器を落としてしまったりといったきっかけになります。
 
 また、故障かな?と感じるタイミングが必ずしもあるわけではありません。これは、オーバーホール(メーカー点検)を受けた際に、実は調子が悪くなっていたというケースがあるからです。普段は、補聴器を使用していても特に問題が無いケースがほとんどのため、気づかれにくく放置されやすくなります。しかし、実際には補聴器の調子が悪くなっているため、放置していると、さらに悪くなっていく可能性もあります。
 
このように、故障かな?と感じるタイミングの有無に関わらず、定期的なメンテナンスを受けてください。
 
 
 
 

②季節を問わず生じる不調

 季節を問わず生じる不調には、耳垢が詰まる事で音の出る穴(音孔)が塞がれて音が弱くなるケースがあります。もし耳垢が詰まっている場合は、フィルター交換や耳垢を除去する事で、解消されることがほとんどです。
 
 その他には、前章でも書いた「水没などの故障に関するきっかけがある」ケースです。耳ダレがあるなどの耳の状態によっても、故障の確立が異なります。頻繫に補聴器の調子が悪くなる方は、もしかしたらきっかけがあるかもしれません。

 もし、乾燥やメンテナンスで解消しない場合は、メーカーでの修理となります。
 
 また、調子が悪いと感じるケースの中には、補聴器がしっかりと耳に収まっていないケースや電池が切れているケースなど、補聴器の調子は悪くない可能性もあります。特に、補聴器を使い始めて間もない方に多いケースになりますが、そのような時は遠慮なく、補聴器販売店へお問合せまたは、ご来店ください。
 
 
 

③夏によくある不調のケース

 夏に生じる故障では、梅雨時の湿気が、その原因の多くを占めます。
 
 湿気の対策として、毎日の就寝時はしっかりと補聴器を乾燥ケースに入れることをおすすめします。また、必要であれば電気式の乾燥機を購入し、より強力な乾燥を行っていただきます。

電気式乾燥機の記事はこちら⇒「補聴器の天敵『湿気』には乾燥がとても重要」
 
 もし汗が補聴器に付着した場合は、そのまま放置せずに、乾いた布やアルコール綿などで軽く拭くことをお勧めします。汗には、水分以外にも様々な成分が含まれるため、補聴器の内部にサビが生じる可能性もあります。
 
 特に、耳の後ろは汗の通り道と言われ、耳掛け型補聴器は汗の影響を受けやすいと考えられます。その場合は、補聴器用の汗カバーなどを検討してみても良いかもしれません。
 
 
 
 

④冬によくある不調のケース

 冬に生じる故障では、気温の差で生じる結露が原因となるケースが多くなっています。
 
 結露は、補聴器の音の通り道に水滴が溜まる事で、音が弱くなるなどの影響や、補聴器の内部に水分が発生し、十分に乾燥できないため故障の原因となる可能性があります。空気中は乾燥していますが、冬場でも夏と同様に、乾燥ケースでの乾燥をしっかりと行いましょう。
 
 その他には、静電気も補聴器に影響があると言われています。
 
 また、特に気温が低い時期には、電池にも影響が及びます。電池自体が冷たくなっている場合は、十分な電圧が発揮できないため、補聴器が故障したと思われるケースも少なくありません。そのような場合では、電池を手で温めてから使用してください。
 
 
 
 

⑤不調にならないようにするには?

 「いざという時に、補聴器が使えなくなると困る」という方は多いと思いますが、残念ながら補聴器は機械なので突然に調子が悪くなります。といっても、できるだけ補聴器の不調を回避するためにも、定期的なメンテンナンスをお勧めします。
 
 メンテナンス内容は、お店により異なりますが、音の点検や汚れの掃除、そして真空乾燥を行います。その他、消耗品の交換などは必要であれば行います。
 
 メンテナンスに関わる費用は、補聴器の購入金額に含まれている場合が多いので、無料で受ける事ができます。ただし、これは補聴器を購入したお店(または同じ系列のお店)に限りますので、他店で購入された補聴器に関しては、別途費用が発生する可能性があります。利用したい店舗へお問合せ下さい。
 
 ちなみに長洲ヒアリングでは、他店で購入された補聴器について15分500円で対応(メンテナンス、調整など)しております。※取り扱いの無いメーカーや、一部の補聴器に関しては調整ができない場合があります。
 
 お持ちの補聴器については、お気軽にお問合せ下さい!
 

2023/3/18