【わたしって、補聴器必要ですか?】
補聴器を使い始めるタイミング

どうも!!!
長洲ヒアリングの宮田です!!!


 「補聴器を使い始めるタイミング」って、いつだと思いますか?難聴になったらすぐに使い始めた方がいいの?いやいや、全然聞こえなくなってから使うんじゃない?と様々なご意見が聞こえてきそうですが、この記事を最後まで読んでいただき、ご自身のタイミングを見つけていきましょう!

  • サン店長
    なんでもそうかもやけど、タイミングって難しいよね~。早い方が良かったり、まだその時ではなかったり色々あると思うんやけど、補聴器もそうなん?
  • みやた
    そうだね~補聴器にも使い始めるタイミングっていうのがあるんだけど、個人によってそのタイミングは違うんだよね~!サン店長はいつがタイミングだと思う?
  • サン店長
    ん~やっぱり聞こえにくくて「これは補聴器着けなあかんわ!」って思った時ちゃうかな?でも、そう思ったとしても、お店に行って相談したりするまでに時間がかかりそう・・・
  • みやた
    たしかに、難聴を自覚してから補聴器を使い始めるまでには、数年ほどかかるっていうアンケート結果も出てるんだよね!じゃあ今回の記事を読んで、タイミングについてばっちり頭に入れといてね♪
  • 【目次】

①聴力と日常生活

 まずは、聴力と日常生活について簡単にイメージしていただこうと思います。これら2つには、密接な関係があります。
 
 普段、日常生活に存在する音(テレビや講演会などを除く)を意識的に聞いている方は少なく、無意識に聞いています。何かしらの音が聞こえたら反射的にその音が何かを判断し、行動に移します。例えば、冷蔵庫を閉め忘れたお知らせ音が聞こえたら冷蔵庫を閉めたり、インターホンが鳴ったら玄関に行きますよね。
 
 このように、ずっと意識をしながら音を聞いているわけではないので、日常生活には様々な生活音が溢れている事を、忘れてしまう方が少なくありません。聴力が徐々に低下する加齢性難聴では、両耳とも同じようにきこえにくくなっていくので、今聞こえている音が、昔よりも小さくなっている事になかなか気づくことが難しい場合があります。これにより、難聴の自覚が生まれにくいといったデメリットもあります。
 
 体温計、インターホン、換気扇、エアコン、車のウインカー、電話の着信音、アラームなど、聞こえにくくなってきている音があれば、一度耳鼻咽喉科で診てもらい、補聴器を着けた生活というのも体験してみてください。
  
 
 
 

②補聴器を使い始めるのはいつ?

 さて、前章の最後に「補聴器を着けた生活を体験してみて」と書きましたが、これは経験の1つとして考えてください。
 
 この経験したタイミングで使い始める方もいれば、その時点ではまだ補聴器を使い始めるタイミングではない方もいます。このように、補聴器を使い始めるタイミングは、個人によって異なってきます。
 
ちなみに、タイミングに関する基準が無いわけではなく、下記のような基準があります。
①難聴がある
②治療が無い
③日常生活で不便を感じる

 
 ①難聴がある、というのは、音のきこえの検査(純音聴力検査)を元に判断されます。難聴が無ければ補聴器で大きくすることが、逆効果になる可能性もあります。

 ②治療が無い、というのは、医師に耳の状態を診てもらい、難聴に対する治療の有無を判断してもらいます。耳垢が溜まっている場合や、治療可能な中耳炎などがある場合は、治療を優先し、症状が落ち着いてから補聴器を検討していきます。

 ③日常生活で不便を感じる、というのは、聞こえにくさによって生活に支障が出ているかどうかになります。ただし、支障に関しては生活環境などによって、その程度が異なります。また、程度に関わらず、自分自身が「補聴器を使おうかな?」と思い始めたタイミングで検討する事をお勧めします。
 
 
 
 ちなみに、補聴器に関する大規模アンケート(ジャパントラック2022)では、補聴器を使用されている方の51%が「もっと早く補聴器を使っていれば良かった」と回答しています。
   
 
 

③難聴と認知症の関係

 最近のトレンドといえば、「難聴と認知症」の関係ですよね?テレビや雑誌などで1度は目にして、「え?自分は大丈夫かな?」と心配を抱かれた方もいらっしゃるかと思います。
 
 認知症になる要因にはいくつかありますが、予防できる因子の中で一番大きい割合なのが「難聴」と言われています。さらに、難聴を予防する事や、難聴に対して早期介入することで、認知症の発症や進行を遅らせる事ができるとも言われています。
 
 難聴に対する予防については、身体に良い事(適度な運動や睡眠、食べ物などに気を付けた生活習慣)が、耳にも良いとされています。繊細で小さな器官である耳(外耳~内耳)が、ちょっとしたことで傷ついていくのは、想像しやすいかと思います。また、大きな音を聞くことも耳にダメージを与え、1週間に聞く事ができる音の大きさの許容時間も、音の大きさごとに決められています。
 
 では、補聴器によって、認知症の発症や進行を抑える事は出来るのでしょうか?
 
 WHO(世界保健機構)は、「難聴をできるだけ早く見つけ、適切な方法で対処することが重要」と発表し、3つの対策を挙げています。その対策に、補聴器の装用も含まれている事や
、補聴器の適切な使用により65歳以上の方の認知機能の低下を防ぐ可能性を見出している研究もあることから、適切な補聴器の使用が少なからず認知症に良い影響を与える事が考えられます。
 
 また、認知症以外にも補聴器を使う方と使わない方の比較調査で、「補聴器を使わない方に比べて補聴器を使う方は、うつ病になる確率が減る」という結果がでています。難聴があると、次第に人とのコミュニケーションから遠ざかっていくケースは少なくありません。その結果、孤立してしまい家に引きこもってしまう可能性も十分にあります。
 
 上記のように、補聴器を使わなくても認知症やうつ病にならない方はいらっしゃいます。そして、補聴器を使ったとしても、これらが発症したり、進行する方もいらっしゃいますので、参考までに頭の片隅で良いので、覚えておいていただければ幸いです。
 
 
 

④みやたのおすすめは?

 さて、最後に、長洲ヒアリングのみやたがおすすめするタイミングをお伝えします。これは、特に補聴器の使用を迷っている方へのメッセージとなります。その内容は、
 
「どうせ将来的に補聴器を使うなら、早めに使った方がお得ですよ!」
になります。
 
 このメッセージには、「将来、自分がどうありたいかを考えて欲しい」という意味を込めています。加齢とともに聴く事だけではなく、手指の細かい動作や、新しいことを覚える事が難しくなっていきます。認知症が進行していればなおの事です。
 
 また、「【これが非常に重要】言葉の聴き取り検査」にまとめていますが、言葉を聴き取る力には限界があります。例えば50%という言葉を聴き取る最大の力が、補聴器を着ける事で100%にはなりません。補聴器には、大きい音を聞かないと50%の力を発揮できないところに、補聴器を着ける事で、普通の大きさの音でも、50%の力を発揮できるようになるといったように、聞く音の大きさを小さくできるというメリットがあります。
 
 聴きたい音でそれほど大きな音というのは、日常生活にはあまりありません。難聴により聞こえにくい状態を、補聴器により聞こえやすくすることは可能です。補聴器を初めて着けた方では、「こんなに聞こえにくくなってたんだ!」と驚かれる方も少なくありません。ぜひ、早めの内に一度、お試ししてみてください!
 
 上記のような内容から、せっかく同じ金額の補聴器を購入するなら、使う方の人生の中で効果を十分に発揮できるタイミングに、使い始めるのがベストなのではないでしょうか。私自身の経験では、やっと補聴器を購入したが数か月の後に、入院したり、お亡くなりになられるケースもありました。
 
 長洲ヒアリングは、補聴器を通して、お客様との長いお付き合いを大事にしています。そのため、「どうせ使うなら、早めのうちに使いましょう」とご説明しております。
 
 これは私自身のおすすめなので、最終的に決定するのはお客様になります。強制は絶対にしませんので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです!
  
 
 
 

⑤まとめ

1. 実は日常生活には様々な音が存在していて、人はそれを無意識に聞いている。

2. 補聴器を使い始めるタイミングは、①難聴がある、②治療が無い、③日常生活で不便を感じる

3. 難聴は、認知症の最大の予防要因で、補聴器の適切な使用が良い影響を与える。

4. どうせ補聴器を使うなら、早めに使う方がお得 byみやた
 
最後までご覧くださり、ありがとうございました!

2023/3/18