【貯金してもOK?】生活保護と補聴器

どうも!!!
長洲ヒアリングの宮田です!!!

 一般的な話にはなりますが、見えにくい方がメガネをかけるのと同様、聞こえにくい方が補聴器を使うことは、不思議な事ではありません。しかし、メガネと補聴器には大きな違いがあるのです。

 特に年金暮らしの方や、生活保護を受給されている方において、補聴器の金額がネックとなり『使わないと不便なのだが、購入を諦めなければいけない』といったケースがあります。このような、もどかしいケースを目の当たりにすることも多いので、少しでも参考になればと「生活保護受給者と補聴器」というテーマでかいてみました。

既に知っている情報もあるかもしれませんが、最後まで読んでいただけると嬉しいです(^^)/

【目次】

①補聴器の価格に含まれるもの

 補聴器の価格は片耳でも約7万円~と、「安い」とは簡単に思えない価格になっています。しかし、「なぜそのような価格なのか?」という理由を抑えておいていただきたいので、まずはそちらをお伝えします。

 補聴器の価格に含まれるものとして、「補聴器の性能」があります。この性能が上がれば、当然補聴器の価格も上がっていきます。特に「雑音」と言われている不要な音に関しては、性能が高いほどしっかりと抑えてくれます。
 
 補聴器の価格には、この性能以外にも含まれるサービスがあります。このサービスについては、価格による差はほとんど無く、補聴器を購入することで、そのサービスを受ける事が出来ます。※店舗により異なる可能性もあります。

 そのサービスの内容は、
・補聴器の調整(再調整)
・補聴器の効果測定
・定期メンテナンス
・保証

になります。

 例えば、7万円前後の補聴器でも、使い続ける限りは上記のサービスが受ける事ができるので、1万円程度で販売されている集音器と比較すると安心して使う事ができるかもしれません。安くても使わなければ意味が無いので、集音器も試してみてからの購入をお勧めします。 

 
 
 

②補聴器のための貯金

 生活保護受給者は原則貯金をしてはいけないと言われていますが、実は条件により貯金をすることが可能とのことです。

 貯金をしても良い条件にはいくつか種類があり、補聴器に関しては、「生活をする上で、補聴器が必要と判断」されれば、貯金をすることができるそうです。

 まずは、耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査などを受けた後に、補聴器が必要かどうかを判断してもらいましょう。必要と判断された場合は、担当のケースワーカーさんに相談してみてください。

 日々の貯蓄額によっては、補聴器購入までの道のりが長いかもしれません。しかし、少しずつでも良いので将来のための「補聴器貯金」を実践してみてください!
 
 実際に、生活保護受給中のお客様が、補聴器を実費で購入するといったケースもあります。予算に目途が立った時には、信頼のおける補聴器販売店さんでの相談、購入を強くお勧めします。

 
 
 

③聴覚障害者手帳の取得

 次は、聴覚障害者手帳を取得したケースについてになります。

 聴覚障害者手帳をを取得する場合には、聴力が手帳に該当する基準を満たしている事が必要です。この基準に該当しているかは、耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査の結果を元に、医師が判判断します。 
 これから耳鼻咽喉科の受診を考えている方は、来院の際に「聴覚障害者手帳に該当するか知りたい」と一言お伝えいただけるとスムーズかと思います。

 該当の可能性がある場合は、再度聴力検査を受けるなどの指示に従ってください。

 聴覚障害者手帳の申請や補聴器交付の申請について、詳しくは【「知らなかった!」はもったいない 補聴器の補助金】をご参照ください。
 
 手帳の申請から、補聴器の交付までは平均でも約2~3か月ほどかかりますので、補聴器の試聴貸出が可能であれば、先に日常生活で補聴器を使用しておくことをお勧めします。
 
 交付決定後の対応に関しては、補聴器販売店の指示に従ってください。 

 気になる金額については、手帳を取得し補聴器の交付を申請することで、自己負担額約1万円ほどで補聴器(原則片耳)を取得することができます。ただし、イヤモールド(特注の耳せん)が必要な場合や、交付対象外補聴器(充電式など)を希望する場合などには、金額が異なりますので詳しくは補聴器販売店にご相談ください。

 
 
 

④補聴器以外の対応策

 最後に、補聴器以外の対応策についてもお伝えします。

 「きこえにくい」という症状に対して、補聴器以外にも下記のように有効な対応があります。

・相手の口の動きをみる
・ゆっくり、はっきりと話してもらう
・話し手に注意を向ける
・できるだけ静かな場所に移動する
・換気扇などの不要な音はできるだけ消す
・筆談などの文字提示でやりとりを行う

などになります。

 「きこえにくい」という症状がある場合は、相手に働きかける事が、とても重要になります。大事な話が伝わっておらず、後から問題が起こるという可能性もありますので、できれば今日から実践することをお勧めします。
 また、聞こえにくい方へ話しかける時にも、上記のことを意識してもらうと伝わりやすくなります。 ちなみにこれらの対応は、補聴器と併用してもらうと一番効果的です。 

 ⇓⇓⇓⇓⇓こちらにも詳しくまとめていますので、よければご覧ください⇓⇓⇓⇓⇓
『今すぐにできる会話をしやすくする方法4選』


また、長洲ヒアリングでは「聴覚障害者手帳非該当の生活保護受給者限定価格」での補聴器制度を設けております。「1人でも多くの方に、補聴の機会を逃さないで欲しい」という思いから考えた制度です。詳しい内容は、お問合せからご相談ください。心よりお待ちしております。

2022/10/14

よくある質問

  • Q.補聴器購入についての補助は無いの?
    A.聴覚障害者手帳に該当するなど、補助がある場合もあります。詳しくは、「補聴器の補助について」をご参照ください。