【音の聞こえを調べる聴力検査(測定)】
補聴器との関係は?

どうも!!!
JR尼崎駅から徒歩7分ほどのところにある長洲ヒアリングの宮田です!!!
耳鼻科や補聴器販売店で行われている聴力検査(測定)は、音のきこえについて調べています。
今回は、音のきこえが補聴器とどのような関係にあるかを書いていこうと思います。
 
【目次】
① 聴力検査ってなにするの?
② 補聴器との関係はあるの?
③   補聴器の効果はどうやって調べるの?
④   どこでできるのか?

①聴力検査って、何をするの?

 聴力検査とは、その名の通り聴力を検査します。一般的にイメージされる聴力検査では、検査を受ける方の聞こえ始めの音の大きさについて調べます。

 検査音は「ピッピッピ」といった断続音で、小さいかすかな音でも聞こえたら反応してもらうように促します。ここが重要なポイントで、小さいかすかな音は反応せず、十分に聞こえたところで反応してしまうと、この検査の目的である「聞こえ始めの音の大きさ」を調べる事ができません。仮にこのような反応だった結果を元に補聴器の調整をしてしまうと、本来よりも悪い結果となっているため、補聴器が過度に音を大きくしてしまう可能性があります。これまで7000件以上の検査を経験してきましたが、正しい結果を出せているのかと、不安を抱く事は未だにあります。

 音のきこえの検査は、それだけ大切な検査になります。細かい部分はたくさんありますが、ヘッドホンのズレなど検査者が原因で正しく検査を行えないケースもあります。長洲ヒアリングは、十分に慣れている検査者の検査を、受ける事をお勧めします。

 ちなみに、聴力検査は1つだけでなく、他にも新生児や小さい子どもから高齢者といった幅広い年齢に対応できるものや、音のきこえ方以外に言葉の聴き取りや音の変化について調べる検査など、様々な種類が存在します。
 
 ただし、音のきこえ以外の検査は、機械や防音室などの設備や検査をする人(検査者)がいない場合には、受ける事の出来ない病院ももあります。もし、言葉の聴き取りの検査など、受けたい検査がある場合は事前にその検査を実施しているかを、病院に確認することをおすすめします。

②補聴器との関係はあるの?

 ここからは、聴力検査が補聴器とどのような関係にあるのか書いていきます。

 結論からいうと、聴力を調べなければ補聴器の調整も、そしてその効果中途半端になってしまう可能性があります。その理由は、補聴器の調整内容にあります。現在主流のデジタル補聴器は、音の高さ(周波数)を細かく区切り、その区切りごとに調整を行います。つまり、テレビのボリュームのように、全体の大きさを上げたり下げたりするだけではありません。そのため、検査を受ける方の音の高さ(周波数)ごとの聞こえを調べて、それに合わせて補聴器を調整していくという過程が必要になります。

 もし、聴力が正しく測れていない場合は、前章にもありました通り補聴器が過度に音を大きくしたり、増幅が不十分といった可能性があります。このことからも、補聴器の調整は、音の聞こえを正しく調べる事がとても重要と言えます。
 
 また、音のきこえだけではなく言葉の聞き取りについても重要なポイントとなります。その人のもつ言葉を聞き取る最大限の力(最高語音弁別能)がどのぐらいなのか、補聴器を着けてもその最大限の力を引き出せるかといったところに注意が必要です。詳しくは、「【これが非常に重要】言葉の聴き取り検査」をご参照ください。 

 言葉の聴き取りについて、よくある誤解は「音を大きくすれば良く聞こえるようになる(つまり補聴器を着ければすぐに聞き取りがかなり向上する)」というものがあります。これについては、難聴の種類によっては音を大きくするだけで非常に効果的なケースもありますが、加齢性難聴のような種類には残念ながら当てはまらないことが多いです。

③補聴器の効果はどうやって調べるの?

 補聴器を着ける事で「どのぐらいの小さい音が聞こえるようになったか」ということや、実際にどのような音が補聴器から出ているか、どのような音が鼓膜に届いているかを調べる検査があります。


 これについては、設備や検査者が無くてはできない検査になります。また、「設備があっても技術や知識が無い」、その逆に「技術や知識があっても設備が無い」といった場合も少なくないのですが、補聴器の効果をわかりやすく説明してくれて自分自身も効果を感じる補聴器を提供してくれるお店(スタッフ)を選ぶ事をおすすめします。

④どこで検査を受けれるの?

 音の検査に関しては、大体の耳鼻科や補聴器販売店で行われていると思いますが、言葉の聞き取りに関しては調べていない(調べる事が出来ない)場合もあるみたいです。

 どこに相談に行けば良いか迷っている場合は、聴力をどのぐらい調べてくれるかを問い合わせしてみるのも良いかもしれません。また、聴覚障害者手帳に該当する場合もありますので、一度耳鼻咽喉科でしっかりと聴力(音の聞こえと言葉の聞き取り)を調べてもらっても良いかもしれませんね。

 最後までお読みいただきありがとうございます(^^)/

2022/7/11