【私の聴力でも使える?】
様々な種類の補聴器

クロス補聴器 オープンフィッティング OTC補聴器

どうも!!!!
長洲ヒアリングの宮田です!!!!
長洲は「ちょうしゅう」ではなく「ながす」と読みます!!!


 今回は、様々な聴力に対応できる、ちょっと変わった補聴器の種類について書いていこうと思います。通常の補聴器では、なかなか効果が出ないケースなどに有効な可能性があります。ぜひ最後まで、お読みください(^^)/

 
 
 
 

①片耳がほとんど聞こえない方に、
クロス補聴器

 まずは、聞こえない耳側の音を、聞こえる耳側で聞くという「クロス補聴器」をご紹介します。

 クロス補聴器は、幼い頃のおたふく風邪や、突発性難聴などが原因で、片耳がほとんど聞こえなくなり、その耳に補聴器を使用しても効果が少ない方に有効なシステムです。

 耳には、補聴器と送信機を着けます。聞こえない耳側には『クロス送信機』、聞こえる耳側には受信機としての『補聴器』を着けます。文字での説明はなかなかイメージしにくいので、各社のカタログを添付しましたのでご覧ください!

 
 【オーティコン】


【シバントス】


【フォナック】


 このように、説明の内容はほとんど同じですが、メーカーにより特徴(見やすさなど)がありますね。
 
 また、聞こえる側の耳にも難聴が生じる可能性もあります。その場合は、「バイクロス」というシステムも利用できます。これは、クロス送信機から受信した音だけではなく、補聴器に入ってきた外部音も増幅し耳に届けるというシステムです。 例えば、若い頃から片耳がほとんど聞こえない方が、加齢とともに良く聞こえていた耳が、聞こえにくくなってきた時などにとても有効です。


⇓⇓⇓⇓⇓こちら(右側)がバイクロスの説明⇓⇓⇓⇓⇓


 聞こえない耳に補聴器を使用するのか、はたまたクロス補聴器を使用するのかは実際に使用してみてその効果により、選択していきましょう(^^)/

 
 
 
 

②高い音が聞こえにくい方に、
オープンフィッティング

 低い音は比較的聞こえ良く、高い音が聞こえにくい聴力の方に有効なのが、『オープンフィッティング』という方法です。こちらは、クロス補聴器のような補聴器の種類ではなく、(補聴器や耳せんの形状も含めた)調整の事を言います。ただし、どの補聴器でもオープンフィッティングが出来るわけではありません。
 
 補聴器の形状としては、「耳掛け型」になり、RICといわれるタイプやBTEのスリム(細い)チューブを使用しているタイプでオープンフィッティングが可能になります。
  
 オープンフィッティングにおける最大のメリットは、着け心地(こもり感の軽減)が良いという点です。これは、耳せん(以下に添付)に大きな穴が空いている事で、こもり感が軽減されます。しかし、穴が大きいため音漏れによる、フィードバック発振(「ピーピー」といったハウリングと言われるもの)が生じやすくなることがデメリットにあります。


⇓⇓⇓各社のオープンフィッティング用の耳せん⇓⇓⇓


 また、低音~中音域の増幅は期待できないため、こもり感を少なくするためと安易にオープンフィッティングを選択すると、補聴器の効果を感じにくくなる可能性があります。補聴器販売店の方としっかりと相談しながら、自分に最適な補聴器を見つけていきましょうね(^^)/
 
 もし、お手持ちの補聴器に効果をあまり感じられない方がいらっしゃいましたら、耳せんの形状をチェックし、穴が大きいようでしたら、補聴器販売店にご相談ください。

 
 
 

③ちょっとだけ聞こえにくい方に、
OTC補聴器

 OTC補聴器とは、手軽に購入し、手軽に自分自身で調整できるような補聴器で、最近とくに注目を浴びています。当店での取り扱いは今のところありませんが、Jabra enhanceというものも発売されました。
 詳しくはこちら⇒トップページ OTC補聴器 Jabra Enhance- OTC Hearing (otc-hearing.jp)

 補聴器とは異なりますが、OTC医薬品(医師の処方箋なしでも薬局などで購入できる薬)なども聞く機会が増えてきましたが、補聴器も「医師に診てもらわず」「聞こえも測ってもらわず」「調整もしてもらわず」と、自分自身で購入し調整していく時代が来ているのかもしれません。
 
 といっても、スマートホンが使える事を前提としているものが多いので、補聴器が必要としている方が多い世代にはなかなか行き届かないのかな?とも感じています。
 
 日本は補聴器装用率が他国と比べると低いので、補聴器の導入としてまずはOTC補聴器を使用する世代が増えてくると嬉しく思います(^^)
 最後になりましたが、OTC補聴器が出てきたと言えど、聞こえにくさがある時はまず耳鼻科へ受診し耳の治療の有無を判断してもらう事をお勧めします。
 
 今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!

2022/6/11

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