補聴器購入後のコストパフォーマンス

 補聴器の購入前に、考えておいた方が良い事があります。それが「コストパフォーマンス」です。

 コストパフォーマンスとは、「コスパ」とも略されその言葉を聞いた事のある方は多いかと思います。日本語で言うと費用対効果、つまり費用に対してその効果はどの程度のものかを示しています。

 補聴器の場合では、その動力元となる電池や充電池の費用や着脱などの手間などを考える事を今回はコストパフォーマンス(以下コスパ)と呼ぶことにします。

【目次】
①コスパの良い補聴器とは?
②電池代を安くする方法
③補聴器に関わる手間はお金で買える?
④コスパの良いおすすめ補聴器

①コスパの良い補聴器とは?

 それでは早速、①コスパの良い補聴器とは?というお話をお伝えしていきますが、コスパの良いとはどんな補聴器なのでしょうか。 
 まず思い浮かぶのが「電池」ですね。それから壊れにくい補聴器(修理の際の費用が高くない)も考えられます。そしてここでは、補聴器に関わる手間が少ない事もコスパが良いと表現させていただきます。

「コスパの良い補聴器」をまとめますと、
 ・電池代がかかりにくい
 ・壊れにくく修理、壊れた場合でも修理代が高くない
 ・補聴器に関わる手間が少ない

となります。

ではここからは、具体的な内容に触れていこうと思います。

②電池代を安くする方法

電池代を安くするには2つの方法があります。

 1つは、安く販売されている電池を購入する事そしてもう1つは電池の持ちが良い補聴器を選ぶ事です。

1 安く販売されている電池を購入する
 電池の値段は店舗によって異なり、安いお店もあれば高いお店もあります。ちなみに長洲ヒアリングでは1パック(6粒入り)を500円で販売しております。また、補聴器を購入したお店で電池を買い続けないといけないわけではありませんが、買っていただくとお店の方は喜ぶのは間違いないと思います(^^)/(すくなくとも私は嬉しく思います。)
 少しでも安い電池を購入したいのであれば、ネットやメルカリが比較的安価ではあります。しかし、その品質についてはわからないというデメリットもある事を頭に入れておいてください。

2 電池の持ちが良い補聴器
 電池の持ちが良い補聴器を選ぶ事は、電池の交換頻度が減ります。従って、電池を買う頻度が減ることでコスパが良いと考える事が出来ますね。また、電池の持ちが良い条件としては、サイズが大きい電池を使用する補聴器や無線通信や高度な処理を行わない補聴器が挙げられます。
 このあたりも加味したうえで、どの程度の電池サイズの補聴器が良いかを考えるのも良いかもしれません。
電池については、「補聴器の電池について」をご覧ください。

③補聴器に関わる手間はお金で買える?

 「補聴器に関わる手間」というのは、主に電池の着脱や交換になるかと思います。その他には、補聴器の着脱のしやすさや探しやすい形状(目立つもの)なども考えられます。
 しかし、コスパが良いかと言われるとお金の価値観は個人によって異なりますので何とも言えません。


 また、近年発売されている充電式は、電池に関わる手間が少ない分少し値段が高かったりしますので、手間をお金で買っていると捉える事もできますね。ただ、充電池の劣化など長期的に起こりうる事も考えなければならないので、長洲ヒアリングでは「自分自身で電池交換ができる方」であれば電池式をお勧めしております。

④コスパの良いおすすめ補聴器

 最後にコスパの良いおすすめ補聴器というテーマを設けましたが、自分自身がその補聴器で納得がいくなら良いと思います!←急に投げやり
 と言いたいところですが、コスパが良いと言われるとBTEといわれる耳掛け型補聴器だと思います。チューブなどの消耗品の交換はありますが数百円程度であり、RICといわれる同じく耳掛け型補聴器のように断線やそれに関わるレシーバの交換で1万円程度かかることもありません。また、電池サイズも比較的大きい物が使用されるため電池持ちも悪くないです(使用状況により変化します)。このことから、コスパを考えるとBTEの耳掛け型補聴器をおすすめします。
 
 最後になりましたが、コスパは補聴器を選択する1つの要因ですので、それ以外の要因も考えながら機種選びを行ってください。

2022/5/31