本当に、補聴器はまだいいですか?

聴力検査(測定)の結果、軽度以上の難聴がある場合でも『補聴器はまだいいです』というお応えをいただく事は少なくありません。

その理由として、
・そこまで困っていない
・補聴器へのマイナスのイメージが強い

などが考えられます。


また、難聴を自覚してから補聴器の使用までに平均4~6年の月日がかかるというアンケート結果(ジャパントラック2018)も出ていますので、難聴があるからといってすぐに補聴器を使うという方はかなり少ないのが現状です。


では、「いつから補聴器を使うのが良いのか?」という疑問が浮かびますが、その答えとして「できるだけ早めに補聴器を使う」と長洲ヒアリングでは考えています。


聞こえにくい事を放置してもメリットは殆どありません。1つだけ大きいメリットとしては「聴力がより悪くなり、日常生活での不便を強く感じるようになることで、難聴や補聴器を受け入れやすくなる(諦めがつく)」という事はあるかもしれません。ただ、それは補聴器を使い始めるめんどくささなどを後回しにしているだけとも言えます。


そして、後回しにすることで「より言葉の聞き取りが悪くなり、補聴器を着けてもあまり効果が感じられない」というデメリットもしばしば見受けられます。補聴器は音を大きくしてくれる医療機器であり、大きい音でなくても聞こえるようにサポートしてくれます。しかし、言葉の聞き取りに関しては補聴器を使う人の持っている聴力が重要となります。


例えば、50%の言葉の聞き取りが最大だった場合に補聴器を使っても100%にはならないのが現状です。では「補聴器は意味がないのか?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。補聴器が音を大きくしてくれることで、大きい声で50%だった聞き取りを普通の声やそれよりも小さい声でも50%の聞き取りが可能になります。

この例えであげた50%の値が大きいほど、補聴器を着けた時に効果を感じやすい(言葉が聞き取りやすい)という事も早期装用をすすめる要因になります。

この内容については皆様に知っていただきたく、「補聴器を着ければ聞こえるようになるやろ!」と思われている方はまだまだ多いと感じます。

最近では、補聴器の早期装用や補聴器の購入についてなどをテレビやネットで見かけることが多くなりました。

ただ、本当にこの情報が届いてほしい高齢者にはなかなか届きにくいと思いますので是非、ご家族様などにシェアしてくださればと思います。

また言葉の聞き取りが悪く補聴器の効果が少なく感じる場合には、自身の意識や周りの方のサポートが必要です。
ここにまとめていますので、良ければクリックしてみてください(^^♪
⇒効果的な補聴器

早期装用の重要性
2022/5/6