充電式の耳穴型補聴器

 今回のお話は、これから各社から発売されるであろうオーダーメイド(使用者の耳型に合わせて作成)の耳穴型補聴器についてとなります。

【目次】
①充電式の耳穴型補聴器
②充電式か電池式か
③充電式補聴器のデメリット

①充電式の耳穴型補聴器

 オーダーメイドの充電式耳穴型補聴器は現在、スターキーとシグニアという2つのメーカーから発売されています。2つのメーカーにはそれぞれに特徴がありますが、ここでは充電式耳穴型補聴器としてのお話とします。

スターキー社製の充電式耳穴型補聴器

 早速ですが、充電式補聴器の一番の魅力は「電池を取り外すなどの手間が無い」という事だと思います。電池式だと毎日、電池を外して乾燥ケースに補聴器を寝かせることを行いますが充電式にはその作業がありません。実際に、その手間がめんどくさいので充電式しか考えていないという方もいらっしゃいます。

 その他には、電池を買い足すという事や使い終わった後の電池の処理などやはり「手間が無い」という事に魅力を感じますね(^^♪

 また、オーダーメイドの耳穴型補聴器については、耳にしっかりとフィットする事や、耳掛け型補聴器と違いマスクやメガネの邪魔にならないという特徴があり開業当初より長洲ヒアリングでは耳穴型補聴器の注文が耳掛け型補聴器を上回っています。

 耳型を採る作業や出来上がるまでの期間が少し長いという「手間」はかかりますが、その手間をかけることでより良い補聴器を作成できると考えます(耳掛け型で使用される既成の耳せんだと頼りなく感じる場面も多々)。

②充電式・電池式どちらを選ぶ?

 充電式か電池式、どちらの補聴器が良いのか悩まれる方も多くいらっしゃいます。そんなときはそれぞれのメリット・デメリットを比較し自分にはどちらが最適なのかを選んでいきましょう!

 充電式については前述の「電池を取り扱う手間が無い」という事が一番のメリットかなと思いますが、例えば「停電が起きた場合」を考えてみてください。
【電池式】
予備の電池で対応できる

【充電式】
モバイルバッテリーなどの供給電源があれば充電できる

となります。
 また、電池が切れた場合を考えると、
【電池式】
電池を交換後(約1分)すぐに使用できる

【充電式】
充電に時間がかかる(スターキーであれば15分の充電で2時間使用可能)

となり、電池式には「手間がかかる分いざというときにはその手間がメリットとなる」ケースがあります。
 以上の内容も含めどちらが良いかは、お店のスタッフとも相談しながら決めていただければと思います(^^)/


 ちなみに、充電式の補聴器は電池式と比較すると価格が少し高く、
・スターキー \159,900(片耳)
・シグニア  \304,000(片耳)
※2022年4月現在
が最低価格となります。スターキーとシグニアの価格差があるように見えますが、機能面の違いがありますので、このような価格設定となっています※スターキーでシグニアと同じ価格帯になると機能も近くなる

 また、電池式の補聴器だと電池をずっと購入する事が必要なので、その金額と比較してみても良いかもしれないですね(^_-)-☆

ただ、今のところ安い訳ではなさそうかなぁ~といったところです。

③充電式補聴器のデメリット

 最後に、充電式補聴器のデメリットについてまとめていこうと思います。

 まずはなんといっても、前述にありましたように
「販売価格が高めである」という事になります。電池を購入しなくて良い分、充電池や充電器の価格が高いという理由があります。また、長期的にみたときに、充電池の劣化(使用時間が短くなるなど)や充電器が壊れる可能性もあります。その時の修理にかかる費用も考えると電池式よりもトータルコストは高いといえますね。

 これらの金額で、電池を入れたり外したり交換したりという手間を省けると納得できるのであれば充電式も視野にいれるといいかもしれません。
 当店では、ご自身で電池交換が可能なのであればできるだけ電池式の補聴器を使用していただくように対応していますが、どうしても手間が面倒くさいなどの理由があれば充電式の補聴器も販売しております。

 この他にも何かありましたら、お問合せ補聴器オンライン相談をご利用ください!

2022/4/4