【音を聞くってどういうこと?】
耳の構造や音の性質

どうも!!!
長洲ヒアリングのみやたです!!!

 
 今回は、「音を聞くとはどういうこと?」ということで、耳の構造や音の性質に触れていきたいと思います!普段、何気なく音を聞いている方が多いと思いますが、これを機に少し意識しながら音を聞いてみてはいかがでしょうか(^^)

  • 【目次】

①音ってなんなの?

 突然ですがみなさん、『「音」を説明してください』と言われたらどのように説明しますか?
 
 専門的な勉強をされている方であれば、「音は、空気の振動で伝わる波」のように理解されていると思いますが、たとえばこのように小学生に説明すれば「空気の振動?なにそれ?」となるかもしれません。
 
 また、空気中を伝わる速さは秒速約340mで、気温によりその速度は異なると言われています。ただ、これも、実験などで実際に体験しない限りは理解するのが難しいのではないでしょうか?
 
 このように「音」を感じた事がある方でも、音とは何かという説明はとても難しいものです。みやた自身は、「目で見えなくても体で感じる事ができるもの」、これが音をイメージするのにわかりやすいと感じています。
 
 音は、振動として皮膚で感じる事や、波形を見れば目で見る事ができます。普段の生活では、「意識的に音を感じている」という方は少なく、難聴になり初めて「きこえにくさの大変さ」を実感する方が多い印象を受けています。

 実際に、補聴器を使い始めて「(今まで聞こえていなかったけど)こんな音が聞こえた!」という訴えを聴く事もすくなくありません。
 

②こんなに複雑?耳の構造

 耳の構造は、大きく分けて「外耳」「中耳」「内耳」の3つにわかれます。

【外耳】 顔から飛び出た耳介外耳道のある外耳では、音の集音を行っています。耳介は、前方からの音を集め、後方の音をカットし、どこから音が到達しているかを判断することができます。(正確には、中枢にかけて、右と左、それぞれの耳に入ってきた音を解析する事で、音の場所をより正確に捉える事が出来ます。)
 
 外耳道では、ある高さの音を増幅(大きく)する役割があります。増幅する音の高さは、2000㎐付近で、健聴な方では一番きこえやすい音の高さといわれています。体温計やインターホンなどの電子機器、救急車や踏切などには、この高さの音が含まれていることが多いです。
 

・中耳 中耳には、鼓膜とそこに接続している耳小骨があります。耳小骨は、3つの種類があり鼓膜側から「ツチ骨」「キヌタ骨」「アブミ骨」となり、アブミ骨は内耳の前庭窓に繋がっています。
 
 外耳から送られてきた音は、鼓膜に届けられます。その音で鼓膜が振動すると、耳小骨も同時に振動し、この振動により音がさらに増幅されるといわれています。
 
 耳小骨の振動により、音はアブミ骨に繋がる前庭窓へと届けられます。この前庭窓(小)と鼓膜(大)の大きさの違いにより、さらに音が増幅されると言われています。
 
 
・内耳 内耳には、音を電気信号に変換する蝸牛と平衡機能をつかさどる三半規管があります。
 
 アブミ骨から前庭窓に届けられた音は、蝸牛内のリンパ液を振動させます。蝸牛には、有毛細胞とよばれる毛が生えていて、リンパ液の振動により敏感に反応します。反応する部位は、音の高さにより異なり、蝸牛の前庭窓側(中耳側)が高い音、奥へいくにつれ低い音に反応します。
 
 有毛細胞の反応により音が電気信号に変換され、さらに中枢へと音が伝わります。
 
 内耳より中枢側には、音の電気信号を脳に届ける「聴神経」、送られてきた電気信号を解析する「大脳(聴覚に特化した部位)」があります。
 
 
 このように、耳の構造は複雑で「音を聞く」事は、様々な機能が関連しているといえます。

③言葉を聴くのはより複雑?

 では、「音を聞く事は、様々な機能が関連している」と記述しましたが、言葉を聴くことも同じなのでしょうか。
 
 実は、「言葉を聴く」ことは、音を聞くことの延長線上にあります。なぜなら、言葉も音だからです。
 
 日常生活に溢れる音と同じく、言葉も空気の波として、耳に届きます。耳に届いた音は、耳の構造で説明した機序をたどり、脳へと伝わります。脳に届いた音と同じものを、これまでの経験で得た言葉を入れている引き出しから取り出します。その取り出した言葉と照らし合わせて、はじめて言葉として認識します。
 
 例えば、「りんご」と聞いた時に、「(赤くて丸い果物の)りんご!」とわかりますよね?これがもし、「ピングゥオ(中国語のりんご)」と聞いたとして「りんご」が頭に浮かぶでしょうか?恐らくこれまでの経験が無ければ、何のことかさっぱりわからないと思います。
 
 
 実は、これらについては「音を聞く」場合でも同じことがいえます。例えば、冷蔵庫が開けっ放しのお知らせ音やインターホンを聞いた時、これまでに同じような経験があれば、何の音かを判別する事ができます。経験がない場合は、聞いたことのない音が何の音か分からず、不安を抱くこともあるでしょう。

 ということは、音も言葉として(聞こえた音を頭に「救急車の音」のように)記憶しているともいえますね。言葉は他にも、手話や文字などがありますが、いずれにしても経験を重ねて習得していくものになります。
 
 また、初めて補聴器を使い始めるケースでは、今までの静かな環境に慣れてしまっているため、補聴器から聞こえる音に対して敏感になっているケースがあります。そのようなケースでは、雑音が気になるといった訴えも少なくありません。そのような場合は、補聴器で聞く音に対して「これは何の音か」と意識しながら聴く事をお勧めします。
 
 そんなんで効果でるんかな?と思われそうですが、意外と「あ、これは換気扇の音か!」「今まで気づかなかったけど、ここから音が鳴ってるのね!」といった気づきがあるかもしれません。なんの音かがわかると自然に、気にならなくなったというケースもあるので、ぜひ補聴器で色々な音を意識しながら聞いてみてください(^^)/
 
 
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2023/2/3