どうも！！！！
長洲ヒアリングのみやたです！！！

今回のテーマは、【加齢性難聴と補聴器】です。

日本における補聴器装用者には、この加齢性難聴の方が多いと思います。また、この記事を読んでいただいてる方で今はまだ大丈夫だとしても今後少しづつ耳が聞こえにくくなるかもしれませんので、是非覚えておいて損は無いと思います。

【目次】
①加齢性難聴とは？
②加齢性難聴に補聴器は有効か？
③補聴器を拒否してる場合

それではさっそく、「加齢性難聴」について書いていきたいと思います。

まずは、皆さんの加齢性難聴に対するイメージですが、恐らく「年を重ねていく事で耳が悪くなる」というのが一般的かと思います。これは名前の通り加齢が原因で難聴になっていくという事なので、イメージとしては当たり前ではありますね。

また、言語聴覚士としての知識から、
・難聴は右も左も同じようにすすむ
・騒音のある場所では、より聞き取りにくくなる
・音は聞こえるけど、言葉の内容がわかりにくくなる
・高い音から聞こえにくくなる
という事がいえます。

耳の奥にある内耳という部分などの機能が弱くなることが原因と言われています。内耳の機能が弱くなる原因についても様々あり「生活習慣病」や「騒音を聞く事」などが関係しています。健康的な生活や大きな音を聞かない（聞いた場合は耳を休めるなど）生活を意識し、きこえを保つ事も重要だと言えます。詳しくは、以下のサイトをチェックしてみて下さい。
【日本生活習慣病予防協会】
【難聴とリスク低減の国際基準 | 公益社団法人 日本ＷＨＯ協会 】


加齢性難聴の聴力検査（測定）の結果は、（下記画像〇のように）「右肩下がり」になっている事が多いです。

上記以外にも、加齢性難聴は自分自身で気づきにくいという特徴もあるので、家族などの周りの人が補聴器を勧めても本人は必要ないというケースも少なくありません。このケースについては後述したいと思います。

では、加齢性難聴に対して補聴器は有効かという内容に入っていきたいと思います。

「有効か無効か」という問いがあるとするなら、有効な場合もありますとお応えします。補聴器を使う事が「音をきこえやすくする」という目的であるならかなり有効なのですが、「言葉の聞き取りを（かなり）よくする」といった目的になるとあまり効果を感じないケースもあります。つまり、有効か無効かは周りの人ではなく自分自身（補聴器装用者）が判断する場合が多いという事になります。

中には、家族の方が話しかけた時に「反応が違うから有効だ！」と言われる場合もあります。それは、本人ではなく家族としては有効という事になります。

判断材料としては、「どれだけの効果を期待しているか」という事と、「補聴器装用者の聴力がどの程度あるか」という事が非常に重要となります。
過度な期待をお持ちの場合は補聴器だけでは対処できない場合もあり、聴力がかなり落ちている（特に言葉のききとり）場合は補聴器で音を大きくしても何を言っているかわからないとなる事もあります。

補聴器販売店として、きこえや補聴器についての説明は十分に注意を払いますが、補聴器を早期に装用するかどうかはご自身の判断になりますので将来どんなきこえでいたいかを考えてみる事をお勧めします。
→「早期装用の重要性」

最後は、「家族が補聴器を拒否している」場合の対応についてです。

このケースにおいては、いくら「補聴器を使ってほしい！」と伝えてもなかなか重い腰は上がってこない事が多いです。本人としては「困っていない」「煩わしい」「年寄りくさい」「やかましいなどのマイナスイメージが強い」などの様々な要因があり、補聴器を拒否している可能性があります。

「意欲」が低い場合は、補聴器を購入しても使わなくなるケースも多くあります。この意欲をいかに引き出すかがカギなのですが、とっっっっても難しく簡単に引き出す事はできません。

意欲を引き出すその引き金もその人の置かれた環境によっても様々なのですが、まずは「困ってもらう」ために大きな声ではなく普通の声で会話をしてみるのも良いかもしれません。また、「音（声）を聴きたい！！」と思ってもらうために、好きな音楽やペットの声、そして最強（だとみやたが勝手に思っている）の孫の言葉を補聴器を通して聞き取ってもらえると何か変わってくるかもしれません。

そして、補聴器に詳しいお医者さんの所を受診し「補聴器を考えても良いかもしれません」とアドバイスを頂く事で、少しづつ受け入れる姿勢に変わってくる可能性があります。時間はかかるかもしれませんが、踏ん張っていきましょう！！

最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)/